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ご挨拶

第16回JPR研究会を迎えて

2019年末に始まったSARS-CoV-2の世界的なパンデミックは、医療現場に大きな逼迫を与えたのみならず、医学研究とりわけ臨床医学の学会発表と学際的交流に物理と心理の両面から抑制をかけたことは明らかです。そのような環境下であるにも関わらず、前回2023年1月に現地開催された集合型の第15回JPR研究会においては、パンデミック前と変わらない活発な発表と議論が行われました。今回もそれを引き継ぎ、JPRの特色と言える症例報告や臨床データを中心とした、しっかり質疑応答を行う形態での研究会を開催したいと思います。末梢血管カテーテル治療の領域は、ここ5年ほどで大きなデバイスイノベーションと、治療戦略の成熟を得てきました。新しい時代を迎えて、次世代へ繋がる医学教育、研究に貢献できれば幸甚に存じます。加えて医療を取り巻く経済環境が大きく変貌しつつあり、末梢血管治療領域においても、費用対効果を含めて医療経済的な視点から少し議論できるセッションも設けたいと企画中です。忌憚のない活発な議論を頂きたく、宜しくお願い申し上げます。

第16回JPR 研究会 当番世話人 上尾中央総合病院 緒方信彦